自分の会社のサイトはPHPを使っている?外から確認する方法と対策(WixとEmDashも)

「うちのサイトは、PHPを使っているの?」
2026年10月21日にPHPの
重大な脆弱性2件の修正版が出てから
こう聞かれる方が増えています。
制作会社に任せきりで
自分では、分からない。
そんな方も、多いと思います。
この記事では
次の3つを整理します。
自社サイトがPHPかどうかの確認方法
Wixの場合はどうか
WordPressをEmDashに変える価値はあるか
2026年10月28日時点の情報です。
最新は、各公式ページで確認してください。
筆者は、Wixでの制作が中心です。
Wixに寄った見方に
なっている可能性があります。
確認できなかったことは
そのまま「確認できなかった」と書きました。
まず、確認の順番

確認は、次の順番が、確実です。
1.外から見る(ツールやヘッダー)
2.管理画面を見る(WordPressの場合)
3.サーバー会社や制作会社に聞く
1と2で分からなければ、3です。
外から見えないことは、安全という
意味ではありません。
自分のサイトがPHPか、確認する方法
WordPressなら、PHPです
WordPress公式は、今回の問題を
「PHPを使うサーバーすべてに関わる」と
説明しています。
WordPressで作ったサイトは
PHPで動いている、と考えてください。
バージョンは、管理画面の
「ツール」→「サイトヘルス」→
「情報」→「サーバー」で見られます。
外から調べるツール
2つの無料のツールが公開されています。
RealAIzeの「サイト診断」:URLを入れると、PHPとWordPressのバージョンを調べます。見るのは、ヘッダー・HTMLの痕跡・公開API・RSSです。1回の診断で開くのは最大4ページで、入力したURLと結果は保存しないと、運営元が説明しています。
OpenAIの「php2shell-checker」:GitHubで公開(Apache-2.0)。Node.jsで動かすコマンドのツールです。「X-Powered-By」と「Server」のヘッダーから、PHPのバージョンを読み、修正版と比べます。
ほかに、Wappalyzer・BuiltWithなど
サイトの技術を調べるサービスもあります。
無料の範囲や精度は、確認できていません。
注意:RealAIzeの運営元は
EmDashでサイトを作る制作会社です。
サイトにその案内も載っています。
(運営元自身の説明による)
自分でヘッダーを見る
ブラウザの開発者ツールや
curlというコマンドで
サイトが返す情報(ヘッダー)を見られます。
筆者が、2026年10月28日に
自分のサイトと、WordPress公式サイトを
1回ずつ見た結果です。
筆者のWixのサイト:PHPのバージョンは出ていませんでした。HTMLの中に「Wix.com Website Builder」というgenerator(作成ツールの名前)が出ていました
WordPress公式サイト(wordpress.org):HTMLの中のgeneratorに「WordPress 7.2-beta2」と、バージョンまで出ていました
WordPressは、設定によっては
バージョンが外から見えることがある
という例です。
見るのは、ご自身のサイトだけにしてください。
結果の読み方
ツールの結果は、次のように読みます。
「OK」:表示されたバージョンが、修正版以上です。 ただし、実際の状態を確かめたものではありません
「脆弱の可能性」:修正版より古い表示です。サーバー会社に確認をしてください。
「UNKNOWN(不明)」:バージョンが見えません。 「安全」ではなく「分からない」です
PHPの痕跡がない:PHP以外か、隠されているだけの可能性もあります
見えないケースは、主に3つです。
CDNなどが、ヘッダーを消している
サーバーの設定で、バージョンを隠している(expose_php=Off)
サーバー会社が、修正を「取り込み」ながら、バージョン番号は古いまま(バックポート)にしている
OpenAIのツールのページにも
バックポートでは、修正済みでも
古く見えることがある、と書いてあります。
結局は、サーバー会社の
公式のお知らせで確認するのが
いちばん確実です。
PHPを使っている場合のセキュリティ対策
優先順位の順に書きます。
1.PHPを更新する
修正版は、8.5.12・8.4.27・
8.3.36・8.2.35です。
8.1以前は、公式の修正版がありません。
8.2は、2026年12月31日に
セキュリティサポートが終了する予定です。
更新の前に、バックアップを取り
プラグインやテーマが
新しいPHPで動くかを確認します。
2.更新のほかに、できること
次は、更新の代わりにはなりません。
あくまで補助です。
PHPのバージョンを外に出さない:php.iniで expose_php = Off にします。PHP公式のマニュアルでも、初期値は有効(表示される)です
WAF(不正な通信を止める仕組み):Cloudflareは、10月21日からphp2shell向けのルールを提供していると報じられています。ただし、Cloudflareを経由するホスト名だけが対象で、PHPは直りません(報道による。公式記事は未確認)
10月23日のPHP公式の告知:session.upload_progress.enabled=0 にしておく
3.部品とログインを見直す
使っていない・更新が止まったプラグインを削除する
管理者とプラグインの一覧に、見覚えのないものがないか見る(Must-Useも)
管理画面のログインに、二段階認証を使う
辞めた制作者や外部の方の権限を外す
プラグインに問題が多いことは
前の記事に書きました。
Wixの場合
筆者のWixのサイトは
外から見ると、PHPの痕跡は
見つかりませんでした(上の実測)。
Wixは、サーバーを提供元が管理する
サービスです。
利用者が、自分でPHPを更新する
仕組みではありません。
ただし、PHPについての
Wixの公式な発表は
私が検索した範囲では見つかりませんでした。
「Wixは、影響がない」とは書けません。
Wixを使っている方が、できることです。
Wixアカウントで、2段階認証を有効にする(Wix公式ヘルプに手順があります)
共同管理者を、見直す
埋め込んだコードや、外部のアプリを見直す
更新が早いサービスなので、公式ヘルプの日付を確認する(筆者の経験)
WordPressをEmDashに変える価値はあるか
EmDashとは
Cloudflareが、2026年4月1日に
発表したオープンソースのCMSです(MITライセンス)。
TypeScriptとAstroで作られ
PHPは使いません。
9月29日付の報道では
1.0が出た、とされています。
最大の特徴は、プラグインの扱いです。
プラグインは、それぞれ隔離された環境で動き
必要な権限を宣言します。
管理者が承認した範囲だけ、使えます。
WordPressからは、書き出したファイル(WXR)や
専用のプラグインで、投稿・メディア・
カスタム投稿タイプを取り込めます。
注意点
WordPressのテーマとプラグインは、そのまま移せません。 見た目や機能は、作り直しになります(RealAIzeの説明)
ビジュアルのページビルダーではありません(レビュー記事による)
プラグインの署名は、発行元を示すだけで、アカウントの乗っ取りまでは防げません(Help Net Security)
隔離の機能の一部に、Cloudflareの有料プランが必要だとする情報もあります(RealAIzeの説明など。一次情報は未確認)
PHPの問題からは外れますが、 JavaScript側の部品の問題(axiosの事例など)は、別に残ります
筆者の見方
筆者は、EmDashを自分では試していません。
YouTube動画「EmDash完全解説」も
題名しか確認できていません。
そのため、あくまで公開情報からの整理です。
価値がありそうなのは、次のような場合です。
会社案内とお知らせが中心
更新は、AIに頼みたい
技術を管理できる人か、制作会社がいる
慎重にしたいのは、次の場合です。
予約・会員・ネットショップなどがある
プラグインに、大きく頼っている
社内に、技術を見られる人がいない
移す前に、まず今のサイトの
PHPの更新を済ませるのが先です。
この記事の参考と、足したこと
参考にしたのは、KEITOさん
(AIディレクター)のX投稿です。
10月22日に、URLでPHPを確認できる
ツールの公開を10月23日に、
サイト・PC・AI・ログインの
セキュリティ12項目を紹介していました。
この記事では、次を足しました。
複数の確認方法の比較と、結果の読み方
筆者が実際に見た結果
Wixの場合
EmDashの判断の目安と注意点
まとめ
確認の順番は、外から見る、管理画面、サーバー会社です。
「見えない」は、安全ではありません。
対策は、PHPの更新が先で、他は補助です。
Wixは、PHPの更新が不要な仕組みですが、公式の発表は確認できませんでした。
EmDashは、まず今のPHPの更新を済ませてから、考えます。
筆者は、Wixでの制作を中心に
学びながら実践しています。
気になる点があれば
お問い合わせください。
ウェブデザイン・カウ
出典
KEITOさんのX投稿(2026年10月22日):https://x.com/keitowebai/status/2113231361079443886
KEITOさんのX投稿(2026年10月23日):https://x.com/keitowebai/status/2113633762353553910
RealAIze「サイト診断」:https://web.realaize.jp/phpcheck
OpenAI「php2shell-checker」:https://github.com/openai/php2shell-checker
PHP公式のニュース一覧(10月28日に確認):https://www.php.net/archive/2026.php
PHPのサポート状況:https://www.php.net/supported-versions.php
PHPマニュアル「expose_php」:https://www.php.net/manual/en/ini.core.php
WordPress公式「Critical PHP Security Release」(2026年10月21日):https://wordpress.org/news/2026/10/critical-php-security-release/
Wix公式ヘルプ「Wixアカウントで2段階認証を使用する」:https://support.wix.com/ja/article/using-2-step-verification-for-your-wix-account
Cloudflare「Introducing EmDash」(2026年4月1日):https://blog.cloudflare.com/emdash-wordpress
EmDash(GitHub):https://github.com/emdash-cms/emdash
Help Net Security「EmDash 1.0」(2026年9月29日):https://www.helpnetsecurity.com/2026/09/29/cloudflare-emdash-plugin-security/
RealAIze(EmDashのサイト制作の案内):https://web.realaize.jp
PHP2Shellとクラウドフレア(eSEOspace。報道):https://eseospace.com/blog/php2shell-cloudflare/
InfoQ「axiosのサプライチェーン攻撃」:https://infoq.com/news/2026/04/axios-supply-chain





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